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(>>1のつづき)
榊原英資氏は元財務官で小沢氏のブレーン。現在、官僚OBや経済人らと政策提言を作成中。
山口壮氏は知名度不足だが前の「次の内閣」外務担当。大抜てきした有馬氏は、「なんといっても
小沢氏の信頼が厚い。“実力より顔が売れていればいい”の民主党にあって、外交官出身で
安定感がある」と推薦の弁。
「内閣の華」となるのが、「民間人」と「女性」だ。
民間枠では、前述の榊原氏が財務のほか経済財政でも名前が挙がっている。国土交通相に推された
山崎養世氏は、「高速道路を無料化して、日本経済の復活を!」が持論。2003年11月の衆院選で
民主党がマニフェストに採用しており、「就任すれば小沢内閣の目玉政策になる」と伊藤氏。
大臣のイスに座れば国交省や高速道路会社は右往左往?
女性では、小宮山洋子、蓮舫、高井美穂、辻元清美、見城美枝子(民間)の5氏。小宮山、蓮舫、
見城の3氏は女子アナ・キャスター経験者。「少子化相」の高井氏は現在、子育て奮戦中の
お母さん議員。国会議員で初めて産前休暇を取得したことで知られる。
サプライズはあるのか。伊藤氏は拉致問題担当相に田中均・元外務審議官の起用を提案した。
田中氏は02年9月に当時の小泉純一郎首相が訪朝したときの立役者。ただ「日朝国交正常化を
優先した」と批判され、拉致被害者との関係は微妙である。しかし、伊藤氏はこう期待する。
「評価は分かれるが、むしろ、キーマンの起用で被害者救出に動きが出るかもしれない」
もう一つのサプライズは、農相への加藤紘一元自民党幹事長の起用。有馬氏が一本釣りした
理由を説明する。
「加藤さんは永田町で一番の農政通。お国のためには、私情は捨てて汗を流してほしい。
小沢さんとは同じ東北出身。今後の展望が望めない自民党を離党して新天地で活躍するのも
選択肢です」
花岡氏が文科相に推した参院民主党の重鎮、輿石東氏は日教組傘下の山梨県教組出身。
「日教組系の大ボスとしての実績、人脈を重視したい。成功するかはどうかは別として」
教育行政にコペルニクス的転回が起こるか。それとも大波紋を投げかけるのか―。
(>>3-10につづく)