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・自民党は「ポスト福田」をめぐる総裁選レースでお祭り騒ぎだが、小沢民主党も政権交代に向け、
虎視眈々。永田町取材の長い3人の政治評論家に現実味を増す「小沢内閣」の顔ぶれを
占ってもらった。
まずは、内閣のスポークスマンでもある官房長官。この重要ポストに、政治ジャーナリストの
伊藤達美氏は現在も党運営で女房役を務める鳩山由紀夫幹事長を挙げた。
「知名度、経験からいって、この人が順当。山岡賢次国対委員長を挙げる人もいますが
“野党自民党”との『対決国会』に備え、山岡さんは続投だと思います」
これに対し、政治ジャーナリストの花岡信昭氏、政治評論家の有馬晴海氏は、それぞれ岡田克也、
前原誠司両副代表の起用を予想。岡田氏はポスト小沢の最有力候補で、「次を育てる意味がある」
(有馬氏)という。
前原氏の場合、党内で小沢氏と距離を置き、しばしば自民党から秋波を送られて違和感がある。
花岡氏が言う。「前原さんを内閣の要に据えることで、逆にその離党を阻止できると思います」
「逆転の発想」ということか。3氏がやはり枝野幸男、仙谷由人両元政調会長といった反小沢の
急先鋒の「入閣」もあり得るとしたのも「うるさ型を閣内に封じ込めることができる」(花岡氏)
という理由から。
もっとも、両氏は弁護士出身で政策通の論客。テレビの討論番組の常連で、使わない手はない。
次に重要閣僚を見てみよう。
外相には岡田克也、山口壮、藤井裕久、財務相に榊原英資(民間)、藤井裕久、亀井静香の顔ぶれ。
藤井氏は御年76歳。元大蔵官僚で細川、羽田内閣の蔵相、田中内閣時代に官房長官秘書官を
務めるなど経験豊富で「官邸の回し方」を熟知している。いわば副総理格だ。1993年の自民党離党
から一貫して小沢氏と行動を共にしてきた。(>>2-10につづく)
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