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■4.「デンソー」中国人エンジニアの産業スパイ活動■
中国人による産業スパイ事件として有名なのは、米国で逮捕
された2人の情報技術者の件だ。2006(平成18)年12月、カ
リフォルニアのシリコン・バレーにあるIT企業で働く中国人
技術者2人が、中国政府が推進するハイテク研究発展計画のた
めに、マイクロプロセッサの設計情報を盗み出したとして逮捕
された。二人は容疑を認め、経済スパイ法違反の適用を受けて
いる。
同様な事件が日本でも起きて、産業界を震撼させた。大手自
動車部品メーカー「デンソー」のエンジン関連部門で設計を担
当していた中国人エンジニア林玉正(仮名)が大量の設計情報
を中国に送っていた事が発覚したのだ。
平成18(2006)年の10月から12月にかけて13万件以上
のデータが引き出された結果、社内のコンピュータ・システム
がたびたび異常停止した事が、発端だった。コンピュータの通
信記録から、林の仕業と判明した。
会社側は林を追求したが、林は「私は何もしていません」と
突っぱねた。「それでは、君の家に行って確かめさせて貰うよ」
と言うと、「そこまで疑うのなら、勝手にすればいいでしょう」
マンションの前で、林は「散らかっているので、ちょっとの
間、外で待っていて貰えませんか」と一人で部屋に入った。し
かし、林は30分しても出てこなかった。ドアを叩くなどして、
ようやく部屋に入ると、パソコンはハンマーで叩かれたように
壊されていて、ハードディスクのデータ復元も無理だった。
翌日、林は出社せず、中部国際空港から北京に高飛びした。