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成田、羽田両空港を1時間以内で結ぼうと、国土交通省が09年度から、
東京都心に新しい鉄道路線を建設するための調査を本格化させる。世界への
窓である成田と、国内網の拠点である羽田の間を移動しやすくし、総合的な
交通ネットワークを充実させる狙いだ。ただ建設費は少なくとも3千億円に
達する見込みで、実現には課題も多い。
両空港の間は現在、京成電鉄と都営地下鉄浅草線、京浜急行電鉄の
相互乗り入れで直通列車が走っており、所要時間は1時間46分。リムジンバス
は1時間15分だが、渋滞に巻き込まれる恐れが消えず、時間のめどが
立ちにくい。
京成本線のバイパス機能を持つ成田新高速鉄道(運行は京成)が10年度に
開業する予定で、成田(空港第2ビル)―東京都心(日暮里)の所要時間は
今より15分短い36分になる。国交省は同線開業を受け、都心を南北に走る
都営浅草線の押上―泉岳寺間にバイパス路線を造り、両空港を1時間以内で
結びたい考え。東京駅付近への駅の設置も検討する。
浅草線内は設備上の制約から高速運転が難しい。同線での高速化では、
特急が各駅停車を追い抜けるよう部分的に待避線を設ける案もあり、建設費は
400億円程度で済むと試算されている。ただ、自民党内に本格的な時間短縮
を求める意見もあり、待避線方式よりさらに10分ほど時間を短縮できるという
バイパス建設方式に国交省は傾きつつある。
建設費は京成や京急、東京都、千葉県などと国とで分担する想定だ。建設に
向けた調査や関係団体との協議を本格化するため、国交省は関連費用を
09年度予算の概算要求に盛り込んだ。2千万円前後とみられる。
▽資料:成田空港~羽田空港の路線図
URLリンク(www2.asahi.com)
▽朝日新聞
URLリンク(www.asahi.com)