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国内最大のネットオークションサイト「ヤフー・オークション(ヤフオク)」で、
「ID乗っ取り」と呼ばれる被害が約3000件発生していることが分かった。
会員のIDやパスワードが盗まれ、そのIDで偽ブランド品などが大量に出品されているという。
乗っ取りが疑われるケースも含めると計約1万件に上るといい、
被害相談を受けた全国の警察で情報収集を急いでいる。
一方、覚えのない出品手数料を請求された会員と、ヤフーの間でトラブルになるケースも増えている。
東京都世田谷区の女性会社員(52)は7月30日、ヤフオクに出品しようとして、
自分のIDが「使用停止」になっていることに気づいた。ヤフーに問い合わせると、
「偽ブランド品を出品したから」との説明だった。驚いて接続記録を見ると、身に覚えのない出品記録が残っていた。
記録では、7月18日午後9時56分から19日午前0時15分のわずか2時間余りの間に、
この女性がバッグなど計47点を出品したことになっている。
出品者の接続したサーバーは、女性がいなかったはずの韓国や中国などだった。
出品の際にヤフーから出品者に届く確認のメールも、
この時間だけ別のアドレスに届くように変更されていたことも分かった。
仙台市内の男性医師(41)の場合も、見覚えのない商品42点が自分のIDでオークションにかけられていた。
ヤフーによると、こうした被害は今年7~8月に集中し、中国などのアジアからの接続が多かった。
不審な接続の約1万件のうち、実際に存在しないIDで接続を試みたケースが約7割に上っているという。
(>>2以降に続く)
ソース:(2008年9月6日03時05分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)