08/09/05 19:27:15 0 BE:1886827-2BP(111)
2008/9/5 秋田魁新報
URLリンク(www.sakigake.jp)
県、渡り鳥への餌付け自粛を要請 鳥インフル拡大懸念
鳥インフルエンザに感染したハクチョウの死骸(しがい)が4月に十和田湖で見つかった問題で、
県は渡り鳥の餌付けが感染を広げる原因になりかねないとして、
今シーズンからハクチョウなどへの餌付けを自粛するよう、
飛来地の自治体や関係者に要請している。
ウイルス保有率の高いカモのふんが人を介して運ばれたり、
野鳥間で感染するといった懸念がぬぐえないためだ。
県は「餌付けを悪者扱いするわけではないが、安全、安心が最優先。
野鳥は自然状態で観察してほしい」と呼び掛けている。
環境省の専門家の作業部会はこのほど、4月の感染問題に関し、
「ウイルスはガン・カモ類などの渡り鳥によって国外から持ち込まれ、
国内でハクチョウに感染した可能性がある」との調査結果をまとめた。
県自然保護課によると、カモはウイルスへの耐性があり、弱毒性ウイルスの保有率は1—3割。
餌付けの対象はハクチョウであっても、その場にカモが入り交じることは避けようがない。
「人に直接感染することは通常ないが、陸地に上がったカモのふんが靴底について鶏舎に持ち込まれたり、
カラスが媒介するなどしてニワトリに感染することが懸念される」と同課。
ニワトリ間で感染を繰り返すうちに、ウイルスが強毒性に変わる恐れもあるという。
同課が把握している比較的大規模なハクチョウの餌付け場所は鹿角、秋田、大仙、横手、湯沢の5市6カ所。
大館市の長木川では、一足早く昨季から餌付けを自粛し、大館白鳥の会(石田雅男会長)が現地に看板を設置するなど、
市民への協力を呼び掛けた。