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九戸村は１０月から、医療費の無料化対象をこれまでの小学校卒業から
中学校卒業までに拡充する。２００８年度一般会計補正予算案として
約４４４万円を計上、２日開会した村議会９月定例会に提案した。
可決されれば、同村では義務教育終了まで医療費が無料となる。
村によると、中学校卒業までの医療費無料化は県内自治体では初めて。
補正予算案には、０８年度下半期（１０月―来年３月）分の助成費として
小学生の追加分２０６万７０００円に加え、新たに中学生の２３６万９０００円を
含む乳幼児等福祉対策補助金を盛り込んだ。
村議会６月定例会で「副村長を置かない条例案」を可決して副村長を
廃止するなどし、その分の人件費削減効果を医療費助成に充てた。
中学生も含めた助成の年間経費は約１５００万円と見込まれる。
村は０４年秋から、就学児童の医療費助成について村内医療機関に限定
（入院や小児科受診は除く）してきたが、今回はそれも撤廃。１０月以降は
村内外を問わず全医療機関が対象となる。領収書を添えて村役場の窓口に
申請し給付を受ける。
岩部茂村長は「目指す『日本一子どもを育てやすい村』に大きく近づいたと思う。
少子化対策にもつながれば」と期待する。
中学生の子どもを持つ同村伊保内の自営業保大木信子さん（４８）は
「物価高騰が相次ぐ中、子育て世代にとっては本当に助かる」と喜んでいる。
(2008/09/03)
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