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宇都宮市大谷町の県道で、同市宝木町二丁目、無職石川花菜さん(16)が車にはねられ死亡したひき逃げ事件は、
三日で発生から一カ月が経過する。現場に残った塗膜片や目撃証言などから、県警は逃走車の車種をほぼ特定したが、
容疑者の特定には至っていない。突然命を奪われた石川さんの遺族は、犯人逮捕の一報を待ち続けている。
宇都宮中央署の調べによると、八月三日午前四時三十五分ごろ、路上脇に座っていた石川さんは車にはねられ、
全身を強く打ち死亡した。車はそのまま鹿沼市方面に逃走したという。
同署と県警交通部は、約百人態勢で合同捜査。一緒にいた友人の目撃証言や現場に残った「パールホワイト」系の塗膜片から、
逃走車両が「クラウン」などトヨタ製高級車の可能性が高いことが判明した。
また石川さんの遺体の脇腹に、衝突時にできたとみられる深い傷があったことから、左側前部にナンバーを固定するボルトや
装飾品などの突起物が付いていた可能性も視野に入れている。
捜査員らは市内を中心に修理工場や解体工場、部品店などで聞き込みを実施。これまで約三千台以上を調べたが、
容疑者特定につながる情報は得られていない。
石川さんの遺族は「犯人はすぐに捕まると思っていたのに」と、一カ月間悔しい思い募らせてきた。
石川さんは中学時代、バスケットボール部でキャプテンを務めていた。家族につくってもらった庭のゴールで、ほぼ毎日練習していたという。
友人が多く、葬儀には式場に入りきれないほどの参列者が集まった。一カ月たった今でも、友人が絶えることなく自宅を訪れ、
位牌に手を合わせているという。
「犯人が捕まったと、あの子に早く報告してあげたいんだ」。父の豊さん(41)は、祈るように話している。
事件に関する情報は同署交通捜査課028・623・0110へ。
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