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★【福田退陣】「日本は変わらない」 英国は辛辣な見方
・安倍晋三前首相に続き福田康夫首相も約1年で辞任したことに、英国のジャーナリストやメディアは
「首相が変わっても日本は変わらない」と辛辣(しんらつ)な見方を示した。
日本ウオッチャーとして定評がある英誌エコノミストの前編集長、ビル・エモット氏は本紙の
電話インタビューに、「日本の首相が辞任しても誰も驚かない。国際社会は日本の政治は
めちゃくちゃで、首相は人気がなく、何の指導力も発揮しないことを思い知らされてきた」と語る。
そのうえで、「ただ一つ期待できるのは、次の総選挙が年内か来年早々になるという雰囲気が
強まったことだけだ」と付け加えた。
2人の首相が立て続けに政権を投げ出した背景では、「自民党が深刻な問題を抱え、基本的に
崩壊しつつあることと関係している」と述べ、「選挙対策として次の首相が人気のある麻生太郎氏に
なるとしたら近視眼的な解決策だ。国際社会は歓迎しないだろう。彼はタカ派で反中派と
みなされている」と指摘した。
最大野党、民主党が参院を支配する政治状況に関しては、「国際社会にとって重要なのは次の
総選挙で衆院と参院のねじれが解消されることだ。そうしない限り改革は進まず、日本市場に対する
海外投資家の信頼も戻らない。いま求められるのは政権交代だ。そうすれば民主党の政権能力を
試すことができるし、自民党が再生する可能性も生まれてくる」と指摘した。
一方、英紙タイムズは「新たな辞任が心配の種を増やした」と題する2日付の社説で、「ぞっとする
ような光景がまた繰り返された」と指摘。「小泉純一郎元首相の構造改革で回復基調に戻った
日本経済は古き悪き時代に逆戻りしている」と、日本の後退に強い懸念を示した。
英紙フィナンシャル・タイムズも社説で、「変われば変わるほど同じである」というフランスの
ことわざを掲げ、「辞任は衝撃的だったが、新しい政権公約が出てくるわけでもなく、変化は
ほとんど期待できない」と伝えた。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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