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★若者こそコミュニケーションの達人?『適当な日本語』
世間では、若者の日本語力が低下していると言われて久しいが、考えてみれば日本語
のみならずあらゆる学問でそんなことが言われている。その原因は「ゆとり教育」の責
任だとか、携帯電話やネット文化によるものなど、様々な論説があるようで、ネットで
『学力低下』と検索すると55万件ものヒットがあり、その原因分析に関しての議論が色
々となされているのがよくわかる。
日本語学者の金田一秀穂は、今の若者の日本語力低下には少し違った考えを持ってい
るようである。日本語学者のイメージからはおよそかけはなれた『適当な日本語』とい
うタイトルの本著において、いわゆる日本語力の低下=能力の低下ではないと言っている。
(中略)
また、昨今よく耳にする「KY」という言葉についても、「ローマ字書きにして、その
頭文字を取る」という方法については、なんとも野暮ったい作られ方の言葉だとしなが
らも、取り上げたマスコミが勝手に騒ぎ立てただけであって、実際に若者たちの間で使
われているのかと疑問を呈している。
マスコミにだけ流れて、実際には誰も使わなかった言葉に、例えば「チョベリバ」(超Very Badの略)というのがあります。若者言葉には、ある種隠語的なことがあっ
て、他の人にまで広く知られてしまうと、かえって使わなくなるという傾向があります。
いずれにせよ、空気を読むというのは、日本文化の非常に中心的な伝統的態度で
あって、それは今の若者に始まったことではありません。しかし今の若者は、大変日本
人的な日本人であるということなのだと思います。(本文引用)
つまり、若者言葉が大人に理解されないのは、隠語的要素を含む造語を操る高度なコ
ミュニケーション能力についていけないから。そう言っているとも感ぜられる文章であ
る。
(後略)
■ソース(日刊サイゾー)(文/テルイコウスケ)(略部分はソースで)
URLリンク(www.cyzo.com)