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あまりにも唐突に、福田首相が辞任を表明した。
安倍前首相の突然の政権放り出しから、わずか1年足らず。自民党の首相が2代続け
て自ら政権を投げ出すことになる。極めて異常、無責任としか言いようがない。野党第
1党に政権を引き渡せという声が出ても不思議はない。それほどの事態だ。
いま辞任すればそんな批判を浴びせられるであろうことは、首相も十分わかっていた
はずだ。それなのになぜ、こんな決断を下したのか。
■またも政権の投げ出し
首相は記者会見で「先の国会では民主党が駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否をし
た。何を決めるにもとにかく時間がかかった」と、参院の多数を握る民主党への非難を
繰り返した。
そのうえで「この際、新しい布陣の下で政策の実現を図っていかねばならない」と、
辞任の理由を語った。
この1年間の国会運営が難しいものだったことは確かだ。自分の手では、もはや政治
を前に進めることはできない。政権の「顔」を変えるしか、手だてはあるまい。首相の
言葉からは、そんなやむにやまれぬ思いが伝わってくる。つまりは、政権運営に行き詰
まったということだ。
(中略)
自民党総裁選を経て選ばれる新首相の使命は、できるだけ早く衆院を解散し、国民の
審判を受けることだ。それなしに、まともで力強い政権運営をすることはできない。
政治がいま迫られているのは、社会保障の立て直しと財政の再建を両立させる方法を
国民に示すことだ。さらに、効果的な景気対策をどう講じるかという難題も重なってい
る。
場合によっては、国民に痛みを強いる選択も避けられまい。民意を体した正統性のあ
る政権を一日も早く日本に取り戻さなければならない。
■ソース(朝日新聞)(中略部分はソースで)
URLリンク(www.asahi.com)