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東京―大垣駅(岐阜県)間を結び、かつて「大垣夜行」と呼ばれたJRの夜行快速「ムーンライトながら」の
毎夜運行が今年度末で終わる可能性が強まっている。JR東日本とJR東海が取りやめの方向で検討しているからだ。
鉄道ファンから旅の手段として重宝がられている人気列車。乗客が多い時期の臨時列車だけはかろうじて残りそうだ。
新幹線や飛行機、深夜バスに押され、ブルートレインなどの長距離夜行列車が次々に姿を消している。
JR関係者によると、「ながら」が毎夜走らなくなるのも同じ理由という。
JRによると、「ながら」の前身は、東京―大阪間を結んでいた夜行普通列車らしい。
これが68年10月のダイヤ改定で廃止される方向になると、存続を望む声がわき起こり、当時の石田礼助国鉄総裁の決断で、
東京から美濃赤坂(岐阜県)に至る下り列車と大垣から東京に行く上り列車が残った。
翌年10月のダイヤ改定で下り列車の終着駅は大垣に変更され、その後、正式な名前のない列車が「大垣夜行」
と呼ばれるようになったとみられる。 (続く)
朝日新聞 2008年9月1日3時0分
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廃止が取りざたされている深夜快速「ムーンライトながら」=8月29日、JR東京駅、小林正明撮影
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