【毎日新聞・コラム】いい父親はいない 愛されるのが人生の目標だとすれば、まずは子に愛されなければ=藤原章生(ローマ支局)at NEWSPLUS
【毎日新聞・コラム】いい父親はいない 愛されるのが人生の目標だとすれば、まずは子に愛されなければ=藤原章生(ローマ支局) - 暇つぶし2ch1:窓際店長見習φ ★
08/08/31 11:17:41 0
 今春、東京の中学の卒業式で男性のPTA会長が米国作家、レイモンド・カーバー(38~88年)の
こんな詩を紹介していた。「たとえそれでもきみはやっぱり思うのかな、この人生における望みは
果たしたと?/果たしたとも。/それで、君はいったい何を望んだのだろう。/それは、自らを愛される
ものと呼ぶこと、自らをこの世界にあって愛されるものと感じること」(村上春樹訳)

 いい父親とは何だろう、と考えた時、この詩を思い出した。男は幾つになっても子供っぽい。エゴ、
我(が)を捨てきれない。思春期の子を持つ親は大体40代から50代前半だが、それは仕事のできる
時期と重なり、子を忘れがちだ。さらに、人は時代、高齢化と共に幼児化し、今の50歳はかつての
30代後半の感覚で生きている。達観からはほど遠い。

 必然、まずは自分となる。自分の仕事(名誉)、遊び(快楽)、人間関係を優先させ、気づくと、最も
身近なはずの子と話ができなくなっている。会話と言えば、思いつきの父親的な説教くらいだ。

 いい父親になれなかったが、いい祖父にならなれるかもしれない--。南アフリカ出身の作家、
J・M・クッツェーは作品「恥辱」で初老の主人公にこんな言葉を語らせている。それだけ、いい父親
になるのは難しい。芸術など我を突き詰める職についた者はなおさらだろう。

 でも、少なくとも共にいる。一日30分でも、父の立場を忘れ、子の年齢に立ち戻る。そんな柔軟性が
必要なのではないか。愛されるのが人生の目標だとすれば、まずは子に愛されなければ。

URLリンク(mainichi.jp)


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