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議員連盟「量刑制度を考える超党派の会」(会長=加藤紘一・自民党元幹事長)
がまとめた終身刑を創設するための刑法改正案などの骨子案が30日、明らかに
なった。
仮釈放がない終身刑を創設して、死刑と無期懲役の格差を埋めるのが狙い。
裁判員制度が開始される来年5月までの終身刑創設を目指しており、臨時国会で
成立させたい考えだ。
骨子案は〈1〉現行法で死刑が設けられている現住建造物等放火罪、殺人罪、
強盗致死罪などに終身刑も設ける〈2〉終身刑に恩赦を認め、減刑して有期刑と
する場合は、30年以下とする―などの内容。
一方、政府は終身刑の創設に慎重な立場だ。このため、法務省は、不透明との
指摘がある無期懲役の仮釈放のあり方について、課長レベルの勉強会を省内に
設置する。無期懲役の運用を透明化して裁判員制度に対応することが狙いだ。
無期懲役は10年以上の服役で仮釈放が可能となるが、最近の運用では
約25年の服役で仮釈放となっている。昨年の仮釈放は3人で、平均入所期間は
31年10か月。一方で、昨年、無期懲役で新たに入所したのは89人だった。
勉強会は、このような現状を積極的に情報公開することや、仮釈放を許可する
地方更生保護委員会の組織見直しなどを検討する。
(2008年8月31日03時04分 読売新聞)
▽読売新聞
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