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【ロンドン藤好陽太郎】経営難に陥っていたイタリア最大の航空会社、アリタリア航空は事実上、
経営破綻(はたん)、29日の取締役会で会社更生手続きに入ることを決めた。
今後は、不良資産の処理を進める清算会社と、再建を図る新会社とに分割。
新会社は、イタリア航空大手のエアー・ワンとの経営統合が最有力視されている。
アリタリアは非効率な事業運営や多発するストでここ10年近く赤字を強いられており、
負債は11億ユーロ(約1760億円)に達した。
49.9%の株式を保有するイタリア政府も再建を後押ししていたが、低運賃が売り物の
格安航空会社との競争激化で1日3億円近い赤字を出していた。
アリタリアは今後、管財人の下で、社員の4割近い7000人の人員削減に踏み切り、
貨物航空など不採算部門を清算する。
イタリアのアパレル大手ベネトンや大手銀行を中心に約15億ユーロを資本注入し、
国内や欧州内の短距離路線を軸とした新会社を設立する。エアー・ワンと合併させ再生を図る方向だ。
長距離の国際路線は、エールフランス-KLMなど欧州航空との提携を模索する。
アリタリアの再建策をめぐっては、今年4月、エールフランス-KLMによる買収で合意し、
プロディ前政権も了承した。
しかし、アリタリアの主要空港であるミラノ出身のベルルスコーニ首相や労働組合の反対で、
この合意は実現しなかった。
毎日新聞 2008年8月30日 10時18分(最終更新 8月30日 10時35分)
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