08/08/29 16:36:53 0
「金メダルしかいらない」と北京五輪に臨んだ星野仙一監督(61)率いる野球日本代表は、銅メダルすら
届かず4位に終わった。星野監督は「申し訳ない」と語るだけで、敗因について「選手が生かしてくれれば
いい」と詳しい説明をしなかったが、何かが欠けていたはずだ。現地で取材した私が実感したのは、国際大会
に対する認識の甘さと、適応力の欠如だ。
例えば、星野監督は米国との3位決定戦に負けた直後、「(初戦の)キューバ戦から、打者も投手もこわごわ
バッティング、ピッチングをやっている感じ。ゾーンが他の世界でやっている感じで戸惑った」と球審の
ストライクゾーンの違いを訴えた。「五輪にプロ選手が出ろというなら、審判もプロにしないとプロの選手が
かわいそう」と主張し、24日の帰国会見でも「ストライクゾーンに不信を感じた」と繰り返した。
負けた監督が敗因を審判の判定に押しつけるのは、選手をかばう意味もあるだろう。しかし、さまざまな国籍の
審判が集まる五輪で個々の技術レベルに違いが出るのは、以前から承知していたはずだ。他国は、それを
前提として試合に臨んでいた。
金メダルの韓国、銀メダルのキューバの選手のプレーを思い出してほしい。打者は最初のストライクから
積極的に打ち、投手は力のある直球、鋭い変化球を投げ込むことに徹していた。ストライクゾーンの違いを敗因
にするような監督は見当たらなかった。韓国の金卿文監督は「(国際大会では)打者は来た球に反応し、打た
ないといけない」と話した。
日本は昨年12月のアジア予選で五輪出場を決めると、スコアラーが情報収集に動いた。相手の打者の弱点や
投手の特徴などを分析。それをミーティングや移動のバスの中で選手の頭にたたき込んだ。日本のプロ野球で
行っている方法と同じだ。投手は相手の打者の弱点のコースを丹念に突き、打者はじっくりと投手の投球を見て
投球パターンから次の球を読んで打つ。
(続きは>>2-20)
URLリンク(mainichi.jp)