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秋田弁がピンチだ。秋田の子どもたち(少年層)は都市部を中心に方言を
話さなくなり、青森や山形と比べ共通語化が進んでいると、専門家が調査を
もとに指摘している。
調査は、明海大の井上史雄教授(社会言語学)らが04年、05年に実施、
この春、結果がまとまった。青森から富山まで主に日本海沿岸の鉄道駅周辺
73地点で、中学生主体の少年層、20、30歳代の若年層、40、50歳代の
中年層、60、70歳代の高年層の4世代別に1人ずつ、普段使っている言葉を
聞いた。調査総数は約250人。
「かわいい」を何というか。青森はほぼ全世代で、「めごい」だった。山形は
「めんこい」や「めっこい」が目立つ。一方、県内では、若年層以上は「めんけ」が
多いが、少年層は「かわいい」がほとんどだった。
「見ている」はどうか。青森では「みてら」、山形は「みっだ」が全世代で多い。
県内は、若年層以上で「みてら」や「みった」が交ざるが、少年層は「見ている」か
「見てる」だった。
「分からない」についても、「わがんね」や「わがらね」などの方言が残っているのは、
青森、山形の全世代と県内の若年層以上。県内の少年層は「分かんない」が
多数派だった。
そのほか、「とうもろこし」や「びり」「さようなら」「強かった」など、多くの調査項目で、
主に秋田市中心部の10歳代が共通語または、それに近い言葉を使う傾向が見られた。
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