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三井化学は25日、二酸化炭素(CO2)からプラスチック樹脂の原料として必要なメタノールを
製造する試験設備を建設すると発表した。同社によると、CO2を原料とする製造設備を作る
のは化学メーカーとして世界初という。
原油価格の高騰で石油化学製品の値上げが相次ぐなか、トウモロコシのでんぷんからポリ
乳酸を製造して樹脂原料とする方法は一般的になりつつある。今後も“脱石油”に向けた取
り組みが加速しそうだ。
三井化学の設備は投資額約15億円で、大阪工場内(大阪府高石市)に建設する。生産能
力は年100トン。2009年2月に設備が完成し、10年3月に実用化技術の確立を目指す。
(以下略)URLリンク(www.business-i.jp)
同社は1990年から1999年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業
「化学的CO2固定化プロジェクト」に参画して、メタノール合成の高活性触媒を開発し、改良
を重ねてきた。今回建設するパイロット設備では、CO2と水の光分解などで生成した水素を
原料にこの触媒で年間100トンのメタノールを合成する計画。同社は約15億円を投資して
2009年2月に設備を完成させ、2010年3月にCO2分離濃縮およびメタノール合成工程を実
用化技術として確立することを目指す。
三井化学は、合成されたメタノールからオレフィン類やアロマ類などの化学製品を製造する
「CO2化学的固定化技術」の開発を進めている。これは、地球温暖化の原因となるCO2そ
のものを、価格が高騰している原油代替原料として消費するため、環境貢献度が非常に高
い技術となる。(抜粋)URLリンク(www.designnewsjapan.com)
解説イラスト URLリンク(www.designnewsjapan.com)
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