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・どんな時代でも若者は、「最近の若いやつはダメだ」と言われるものですが、それにしても現代の
日本は、20代男性にとっては生きにくい時代です。
20代男性の祖父にあたる人たちは、終戦後の日本から高度経済成長、バブルまでを生き抜いた
世代です。言ってみれば「三流国」から「一流国」になる日本を経験してきたのです。そして20代
男性の父の世代は、高度経済成長からバブル崩壊を生きた世代。
一方で20代男性は、最初から「一流国」の日本しか知りません。そして、日本がこれからどうなって
いくか分からない時代に生きています。
祖父の世代も父の世代も、今の若い世代を「ダメだ」と叩きたがります。若い世代が犯罪を犯せば
「そら、見たことか」と大騒ぎします。しかし自分たちの世代が犯罪を犯したとしても、それを世代の
せいにはしません。
なぜ、若い世代は叩かれるのでしょうか。上の世代も、日本がどうなっていくのかが不安なのです。
その不安を若い世代のせいにすることで、解消しようとしているように見えます。
当たり前ですが、今の日本はよくも悪くも、祖父と父の世代が作ってきたもので、若い世代の責任では
ありません。それなのに20代男性の中には、自分たちでも「俺たちは、ダメな世代なのかもしれない」と
思っている人も多いのです。しかし、出口が見えない今の日本の状態は、自分たち20代男性のせい
ではありません。
また20代の若者たちは、今の日本には希望が持てないとも思っているかもしれません。
しかし本当にそうなのでしょうか。
この連載「人間関係メンテナンス術」では、自分にしても相手にしても、いいところ、長所を大事に
することを一番重要だと考えています。それは人間だけではなく、日本という国にとってもそうでしょう。
そのうえで、これからの日本をどうしたいのかを自分たちで考え、作っていくべきなのです。
これからの日本をどうしたいのかを自分たちで考える。そのために大事なことは、日本と世界の現代史を
きちんと知ることです。(>>2-10につづく)
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