08/08/28 00:13:10 MJEa6XNz0
>>203
古代の日本語は今よりも区別される音節の数が多かった代わりに
単語が短く、発音の違いの重要度が今よりも高かったから、
今の感覚で感じられるほど近くには感じられなかったと思うよ。
「火にあたる」「日にあたる」という言い方も、奈良時代以前には遡らないだろう。
そもそも、「火」の最も古い形は「ほ」(ポ)だと考えられている。
今でも「風車」(かざぐるま)「雨音」(あまおと)「月詠」(つくよみ)「手綱」(たづな)「木陰」(こかげ)
などに見られるように、古代には単独の形と熟語を作る場合とで
母音が規則的に交替する現象があった。
そして、単独の形は「イ」が接続してできた形で、熟語を作る時の形のほうが古いと考えられている。
「火」の場合、「火影」(ほかげ)などの例があるし、「炎」(ほのほ)も「火の穂」が語源だと見られる。