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あなたは犬派?それとも猫派?…仲間内でそんな議論を交わした経験が、誰しもあるだろう。
犬と猫はある意味、永遠のライバル関係といってもいい。
しかし、何となくだが文学やネットを含めた“メディア登場頻度”でいえば、若干、猫に軍配が上がるような印象がある。
そこで、作家のペットをモチーフとしたコロナ・ブックス『作家の猫』と『作家の犬』を刊行する平凡社に尋ねてみた。
「もともと猫を飼っている作家が多いことから、猫好きの編集者が考案したのがこの企画です。
作品論に深入りせずに、身近なペットを介して作家のパーソナリティをあぶり出せないか、という狙いでした。
猫版が売れたので犬版へと続いたのですが、売れ行きでは圧倒的に猫優勢で、ざっと4倍ほどの開きがありますね」
(平凡社・清水さん)
売れ行きでも、やはり猫が圧勝。
でも、それってなぜだろう?「猫好きな人というのは種類に関係なく、三毛猫だろうと他人の飼ってる猫であろうと、
何でもかわいいと感じるようです。
逆に犬派の人は、種類や好みが限定される傾向があるようですね」(同)
たしかに犬は、小型犬と大型犬でもだいぶ趣向が分かれそうだ。
「忠犬ハチ公をはじめ、犬は様々なドラマを知ると面白いけど、猫はひたすら“かわいい”で済んでしまう。
わかりやすさの差が、取り上げられ方の差につながっているのではないでしょうか」
一方で、文学界側の意見も聞いてみた。
「人は不意を突くものを好む」と指摘するのは、SF作家の冲方丁氏だ。
「たとえば企業のモチベーション研究でもこの点は明らかで、不意を突くボーナスと規定されたボーナスでは、
好影響を与えるのは前者であるというのが通説。その点、犬は不意を突きません。
というより、不意を突かないよう訓練されて初めて飼い犬となれるわけです。
小説は大衆娯楽であれ文学であれ、読者の不意を突くことを求められますから、
大半の物書きが猫にならおうとしているのでは?」
なるほど…。
なんだか妙に納得させられてしまう、猫と文学の密接な関係。
従順な女性よりも、一筋縄ではいかない手強い女性の方が追っかけたくなる、そんな心理に近いのでしょうか?
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