08/08/28 09:48:09 tMZV6L8l0
医療事故:酸素と誤りCO2吸入、2人死亡 福岡
URLリンク(mainichi.jp)
福岡県八女市の公立八女総合病院(吉田博企業長)は27日、患者2人の緊急手術の際、酸素と誤って二酸化炭素を吸入させ、
2人はその後死亡したと発表した。病院はこの医療事故を受けて、対策委員会を設置するとともに、医師法に基づいて
県警八女署に死亡の経緯を届けた。病院側は「二酸化炭素の吸入はごく短時間で、死亡との関係性は薄い」としている。
同病院によると、24日午前3時50分ごろ、大腸がんのため入院中に危篤状態になった入院中の70代男性患者を手術室に運んだ。
その際、手術室内の移動時に使う専用の酸素ボンベが空になっていることを確認。20代の女性看護師が誤って持ってきた
二酸化炭素のボンベをつなぎ、入り口から手術台までの約20メートルを二酸化炭素を吸入させながら運んだ。当時、
周囲にはこの看護師を含め3人のスタッフがいたが、ミスに気付かなかったという。
さらに、同日午後6時ごろ、転倒して頭を打ち、搬送されてきた重傷の80代男性患者を手術をする際も、誤ってこの
二酸化炭素ボンベを取り付け、手術室内の入り口と手術台の間を運んだという。
70代男性は手術前に、80代男性は翌25日に死亡した。
病院によると、ボンベは両方とも長さ約70センチで同じ大きさだが、酸素は黒色、二酸化炭素は緑色と色分けされていた。
病院側は「緊急事態で焦って取り違えたのだろう。本来気付くべきだが、チェックができていなかった」と釈明している。
ボンベの取り違えは、手術室担当の看護師長が25日に、手術室内にあった二酸化炭素ボンベに、酸素を調節するための
流量計が取り付けられていたことから気付いて発覚した。
病院側は、二酸化炭素ボンベに、酸素を送るための流量計を接続できないよう口径を変えるなどの対策を行うことにしている。
2人の遺族には、吉田企業長らが説明して謝罪したという。【丸山宗一郎】