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「働く20歳の半数、非正規」
日本教育学会調査中間報告
進学や就職をしないニートの増加が社会問題となる中、
20歳から3年間の若者の生活実態をとらえるために日本教育学会(東京都)が実施している
「若者の教育とキャリア形成に関する調査」の中間報告会が29日、
京都市北区の佛教大で開かれた同学会大会であった。
調査した20歳の4割が働いていたが、
そのうちの約半数が非正規雇用である厳しい実情が浮かび上がった。
2007年4月1日時点で20歳の全国の男女を対象に、
23歳になるまで毎年継続調査する予定で、初回は1687人から回答を得た。
初回の調査結果によると、働いていると答えた若者のうち正社員は55%のみで、
臨時雇用やアルバイトが30%、派遣社員が8%、契約社員が6%だった。
毎月の収入は、正社員では15-20万円が47%で最も多かったのに対し、
非正規社員では10-15万円が39%の最多で、10万円以下も26%に上った。
正社員でも普通高校卒業の男性の場合は、週の労働時間が60時間を超える割合が43%にも達した。
調査結果を分析した本田由紀・東京大准教授は、
正規・非正規を問わず労働者の7割が「仕事にやりがいを感じる」と答えたことを挙げ、
「厳しい労働条件にもかかわらず、
将来の展望や仕事の意味を見いだそうとしている若者のけなげな姿が見える」と話した。
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