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★パチンコ店が突然全店閉鎖!「(株)マルニシ~全店舗閉鎖」
・8月24日、全店舗を突然閉鎖し、事業を停止した。
当社は、県内大手のパチンコ店経営会社で先代社長が昭和26年甲府市にて「太田パチンコ」と
して創業、その後屋号を「マルニシ」に変更、昭和47年以降は長男であった現代表が継承し
店舗数を増加させ、「ジャンボグループ」として県内4位の規模まで業容を拡大してきた。
平成16年には甲府税務署から2回連続となる優良申告法人の表彰を受ける等順調な業績推移が
続き、同17年に双葉店(山梨県甲斐市)、同18年に石和店 (山梨県笛吹市)と新規出店を重ね、
現在では県内に6店舗を展開、同18年11月期には過去最高の売上高223億円内外を確保していた。
しかし、同期には新店舗に係る経費増もあり5億8,000万円内外の大幅な赤字を計上、同19年
11月期はパチスロ5号機への移行の影響もあり、売上高は 179億4,500万円内外と大きく落ち
込んでいた。このような中、今年に入り積極出店により増加した借入金30億円の金利負担を
補うだけの営業利益が確保できなくなり、金融機関へリスケの要請を行っていたが合意が得られず
今後の事業継続を断念した。
事後処理を鶴田和雄弁護士に一任した。弁護士事務所のコメントによれば「本日より取引先に
債権額提示要請の通知を発送、集計後に法的申立を含め事後を決定していく予定で、現時点では
負債額等は不明」との事であったが、同19年11月末時点での負債総額は 53億円内外となっている。
平成19年4月、業界第7位であった(株)ダイエー(福島県会津若松市)が負債636億円で民事
再生手続開始の申立を行って以降、年商数千億円規模のパチンコ店倒産は出ていないが、
2年近くにもなる業界低迷期で、どの企業も体力は限界に近づいており、特に数百億円規模の
パチンコ店経営会社は厳しさを増していると言われ、今後も事業継続を断念する会社が後を
絶たないのではと危惧されている。
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