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福田康夫首相が北海道洞爺湖サミット期間中の7月9日に中国の胡錦濤国家主席と会談した際、
日中合意に基づく条約の締結交渉など未解決の課題が多く残っている東シナ海のガス田問題について、
「(北京五輪で)大変だろうし、その話は無理せずにやっていただいていいから」と述べ、
自ら詰めの協議の五輪閉会後への先送りを提案していたことが24日、分かった。
この提案には、「交渉相手(中国)の立場に理解を示すことでかえって問題進展を促すのが福田流」
(政府筋)との評価がある一方、「首相は何事も中国に配慮しすぎだ」(別の政府関係者)との声も上がっている。
日中両国はガス田問題をめぐって6月18日、日中境界線画定は棚上げした上で
(1)「翌檜(あすなろ)」ガス田付近で共同開発(2)「白樺(しらかば)」ガス田に日本も出資
(3)「楠(くすのき)」「樫(かし)」両ガス田周辺海域は継続協議-などの基本合意を発表した。
ただ、「白樺」への出資比率や権益配分など具体的な条件は決まっておらず、
その後の条約交渉で詰める手はずになっていた。
条約の締結について外務省は合意当初、「できるだけ早くやる。そんなに時間はかからない」
(高村正彦外相)としていた。ところがその後、2カ月余が経過した今も、日中間で公式協議は
開かれておらず、共同開発も日本側の出資も実施のめどは見えていない。
ガス田問題に限らず、中国製ギョーザ中毒事件の捜査の進展や日中歴史共同研究の成果発表など、
日中間の諸懸案はおおむね五輪閉会後へと先送りされているが、
福田首相自身がそうした中国の姿勢にお墨付きを与えたとも言えそうだ。
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