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8月7日夜、グルジアの軍隊が、自国領ながら半独立状態で中央政府に敵対してきた南オセ
チア州の州都ツヒンバリに侵攻し、ロケット攻撃などで市街を破壊した。ロシア政府の発表で
は、グルジア軍は侵攻時に約2000人の市民を殺害した。
(略)
8月7日午後、グルジアのサーカシビリ大統領は国営テレビを通じ、自治を与えるので交渉し
ようと、オセチア人に停戦と和解を呼びかけた。しかしこの和解提案は、オセチア人とロシア
を騙すトリックだったようで、数時間後の同日夜、800人のグルジア軍が州境を超えて進軍し、
ツヒンバリの市街を破壊し、軍事占領した。
(略)
一見すると、南オセチアはグルジア領なので、ロシア軍の侵攻が「悪」であり、グルジア軍の
侵攻は「内政問題」となる。だが、南オセチアはグルジアからの独立を求めて戦っている地域
であり、そこにはグルジアとロシアも参加して定めていた停戦・平和維持の協定があった。
グルジア軍がこの協定を破って侵攻したため、ロシア軍が応戦する形で侵攻したと考えると、
悪いのはグルジアの方になる。
(略)
今回の戦争では「ロシアは今年4月から戦争を準備し、7月中旬には北オセチアなどで軍事
訓練を行い、侵攻準備を整えて、サーカシビリが陽動に引っかかって侵攻してくるのを待ちか
まえていた。だから悪いのはロシアだ」と、米のジョージ・ソロス系のシンクタンクが指摘して
いる。(投資家のソロスは、グルジアやウクライナの「民主革命」を支援してきた)
ロシアが手ぐすね引いて待っていたことは事実だろう。だが歴史を見ると、日本軍が真珠湾
攻撃をした時、米は手ぐすね引いて日本の攻撃を待ち、引っかかって日本が先制攻撃してき
たので、戦略どおり「正当防衛」を掲げて反撃し、日本を潰した。戦争の時、悪いのは、先に
国際法違反の攻撃を行った方である。「グルジアが少し攻撃しただけで、ロシアは何百倍も
反撃しており、過剰な反攻だ」との批判もあるが、それを問題にすると「日本の敗戦が確定
的だった戦争末期に、広島長崎に原爆を落としたのは過剰だ」という話が蒸し返される。(以下略。全文は)URLリンク(tanakanews.com) )