08/08/23 15:25:39 0
やごろうどん:他山の石 /鹿児島
鹿児島実ナインの奮闘が光った今夏の甲子園。アルプス席で目にした
ある光景が気になった。
選手の保護者たちが一喜一憂する表情を追っていると、在阪の放送局
のアナウンサーらが近くのチアリーダーに話かけていた。「取材かな」と
思いきや様子が違う。手にした紙袋の中から、局の記念品を山のように
ベンチに積み上げている。恐らく、取材協力の礼だろう。だが、試合は
終盤の緊迫した場面。全員が祈るように試合の行方を見つめている。
彼女は試合に集中できず、複雑な表情を浮かべ対応をしていた。
私も、保護者や応援団の声をもらうため、恐縮しつつ試合中に話しかける
ことがある。それでも試合展開を見ながら、なるべく邪魔をしないようにとの
配慮は忘れないようにしている。
スタンドリポートを終えた安堵(あんど)感からか、はたまた、日々こなす
うちに、相手の気持ちに思いが至らなくなったのか。同じ「取材する者」と
して、他山の石としたい。【川島紘一】
URLリンク(mainichi.jp)