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初代「0系」新幹線、鉄道博物館入り…第三の“人生”歩む
東海道新幹線が開業した1964年当時の装備をそのままに残す初代「0系」新幹線車両が、
さいたま市の鉄道博物館に収蔵されることになった。
現在の所有者である、JR西日本の社員研修センター(大阪府吹田市)から
28日未明、同博物館に向け旅立つ。
収蔵されるのは、開業の年、新幹線史上2番目に製造され「H2」編成と名付けられた
16両編成の1号車。13年間走り、78年4月に同センターの前身、旧国鉄・関西鉄道学園に
運転士・車掌養成用として、16号車とともに引き取られた。運転シミュレーターの登場後は
「訓練指導役」としての出番はなく、余生を送る車体には傷も目立つ。
しかし、自動列車制御装置(ATC)の信号を、現在の電子信号ではなく機械の動きで
ブレーキに伝えた装置や洗面設備、乗客の脱出用に車体側面に設けた非常口など
往時の面影をそのまま残し、この車両だけでも博物館の装いが漂う。
0系は現在、3編成18両が山陽新幹線の「こだま」として走るが、11月には
全車両が引退する。JR西日本の担当者は「H2には、第三の人生の花道を作ってやれた。
末永く、日本の新幹線技術の歴史を伝えてくれれば」と話している。
(2008年8月23日14時51分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
旅立ちを待つ0系新幹線「H2」(大阪府吹田市で)
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