08/08/23 11:50:25 0
●抜け道使ってやり放題
トップがいくら代わろうと、身内に大甘のNHK体質はまったく変わっていなかった。
懲戒歴のある元解説主幹を「NHKの顔」でもある解説委員として再雇用し、
堂々と番組に出演させているのだ。セクハラ、出張費ちょろまかし、万引で懲戒処分を受け、
依願退職した元局長3人も本体や関連団体に再就職している。処分者の再雇用は、
明らかになっているだけでも4人。こんな“いい会社”は見たことがない。
問題の解説委員(59)の“前科”は不正経理。シンガポール特派員だった95~98年、
現地雇用のカメラマン報酬などを水増し請求していた。解説主幹になっていた05年にバレたが、
処分は降格なしの停職3カ月。解説主幹のまま06年6月に早期退職し、翌月には
解説委員として現場復帰した。番組で専門家として講釈をたれる仕事である。
視聴者が知ったら、どう言うか。
NHKの説明はこうだ。
「再雇用にあたって懲戒歴を問う明記は(内規に)ありません。大半の解説主幹経験者が
退職後に解説委員として再雇用されるので、今回も特別なケースではない。この解説委員は
経済やアジア問題が専門で、能力もスキルも高いと判断し、再雇用しました。
契約は1年更新です」(広報部)
NHK元職員の立花孝志氏によると、これぞ、NHKの“常套手段”らしい。
「不祥事を起こした職員に懲戒処分を下して依願退職を促し、本体の契約職員や関連団体の
正規職員として受け入れるのはよくあること。NHKは墓場まで面倒を見てくれる組織なので、
抜け道はあちこちにあるのです。本体の契約職員採用は人事部を通す必要がなく、
各セクション任せ。NHKとの随意契約で潤っている関連団体に押し込むのもワケありません」
福地茂雄NHK会長が再雇用についての統一基準作りを始めると言い出したが、
これも世間向けのポーズとみておいた方がいい。
(日刊ゲンダイ2008年8月20日掲載)2008年08月23日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
URLリンク(news.livedoor.com)