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・アニメは頭の中で望んだことを描き動かすもの。作り手の嗜好を忠実に映像化することができる。
そして作り手は、視聴者の欲望をいかに捉えるかに常に腐心している。だったらアニメを通して
時代の欲望が見えるのではないか?
まずは「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の谷口悟朗監督にうかがってみよう。(中略)
― 具体的には人間が何が欲しいのだと思いますか。
人間が欲しがるもの、好むものは昔からおんなじで、友達が欲しい、彼氏彼女が欲しい、誰かに
勝ちたい、誰かを思い通りに動かしてみたい、というようなことなんですよ。
― それは「コードギアス」の主人公ルルーシュが、「ギアス」という、相手の目を見て命じる
だけで意のままにできる能力と、その能力を使って世界を動かそうとする物語とぴったり合致
しますね。ある種の「万能感」というのでしょうか。
どんな人間だって万能でありたい。エンタテイメントが提供するものの基本ですね。「スーパーマン」
だってそうでしょう。みんな「自分は何でも出来る」「主人公でいたい」と思っているはずなんです。
― 今の子供たちが欲しいと思う「万能感」、昔とはどのように違うのですか。
「何かが欲しい」という欲求は変わらないのですが、「どうしたら手に入れられるか」という発想の
仕方が、私たちの10代の頃と全く違うところなんですよ。
先生に取材したときにうかがった話なんですが、生徒に、将来何になりたいかを聞いて、サッカーの
選手になりたいと。「でもお前はサッカー部じゃないだろう、運動は何かやっていたっけ」と聞くと
「いや、やっていないですけど」と返ってくる(笑)。お前そんなネタ会話みたいなのやめろよと
言っても、本人は結構、本気らしいんですよ。
― サッカーをやっていないのにですか? どうして選手になれると思うのでしょうか。
やってなくても、「俺はやったらできる子」という感じなんですね。(>>2-10につづく)
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