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早い話が:口パク少女の脱毛歌=金子秀敏
北京五輪の開会式をめぐるびっくり報道が続いた。足跡花火の中継映像がコンピューター
グラフィックスによる「偽造」だったと英国紙がスクープ。続いて、愛国歌を歌った少女が
口パク「偽装」だったと中国のラジオ局が暴露した。
米国紙は、56民族の衣装を着た子どもたちが、実は少数民族ではなく漢族の子だったと
報じた。どれも報道五輪のメダル候補だろう。
少数民族の子を使わなかった演出は「偽装」ではなく「仮装」だ。なぜなら、演出担当者には
観衆をだます「偽装」意識はなかったはずだ。いくら民族衣装を着ていても、少数民族の人が
見れば漢族であることは一目瞭然(りょうぜん)だからである。
担当者は、米紙に「可愛い子を選んだだけだ」と説明している。何が悪いのかと言いたげだ。
漢族に少数民族の衣装を着せて「仮装」させたほうが見栄えがいいと信じている。
少数民族に対する差別意識を自覚していない。
口パク少女が歌った愛国歌を聞いた時に、「あれっ?」と思った。歌詞が改作されている。
あの歌は「祖国を歌う」という、文革時代の有名な毛沢東賛歌である。
「五星紅旗は風にはためく、革命の歌声は響く……」「我が社会主義の祖国を歌おう……」
「我らの偉大な指導者・毛沢東、我らを導き前進させる……」だったはずである。
(以下>>2以降につずく)
毎日新聞 2008年8月21日 東京夕刊
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