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十六日の豪雨で乗用車が水没し、派遣社員の高橋博子さん(45)が死亡した鹿沼市茂呂の市道では、
高橋さんが救助を求め一一〇番した約三十分前にも別の乗用車が進入し、水没していたことが
二十日までに分かった。同市消防本部によると、運転手は自力脱出した。事故当時、市道には「通行止め」
の表示が出ていたが、同市が行うこととしているバリケードなどによる封鎖措置が取られていなかったことも
新たに判明。結果的に、相次いで車両が進入、水没していた。進入防止策の確立に向け、徹底検証が求められそうだ。
(中略 >>2に転載)
■「助けて、水が」「さよなら」 水没車両から最後の電話
「助けて、水が、水が」-。高橋博子さん(45)は、浸水する車内から、携帯電話で宇都宮市内の母親に助けを求めていた。
そして最後に、母親の耳に「お母さん、さようなら」の言葉を残した。
遺族によると、博子さんは十六日の事故当時、同市さつき町の高速バス停留所に、長男の二胡奏者雅人さん(19)を迎えに
行く途中だった。
午後六時十八分、宇都宮市内の実家にいた母親の良子さん(75)の携帯電話が鳴った。出ると「助けて」と叫ぶ博子さんの声が。
良子さんが「どこにいるの」と聞いたが、「水が、水が」「ワーッ」「ギャー」と悲鳴を繰り返すばかり。
最後に「さよなら」と言って電話は切れた。一分間の出来事だったという。
翌十七日。雅人さんは、博子さんの車中から見つかった携帯電話を受け取った。ボタンが見えないほど泥水で汚れ、
電源は入らなかった。
告別式で、事故現場を知る人たちは「あそこは危ない」「激しい雨の時は(市道にある)通行止めの表示は見えない」
と口をそろえたという。
「なぜ道をふさがなかったのか」
良子さんと雅人さんは「娘・母の死を無駄にしないでほしい」と唇をかんだ。
[下野新聞](8月21日 05:00)
URLリンク(www.shimotsuke.co.jp)
亡くなった高橋博子さんの遺品
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