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「中国向け」輸出 戦後初めて「米国向け」上回る 7月貿易統計速報
7月分の中国向け輸出額が、戦後初めて米国向けを上回り、最大の相手国となったことが、
財務省が21日発表した貿易統計速報で分かった。景気減速やドル安で対米輸出が減少する一方、
経済成長が続く中国への軽油、半導体、鉄鋼などの輸出が伸びた。
北京五輪開幕前の特需や四川大地震の復興のための需要もあったとみられる。
対中輸出額は前年同月比16.8%増の1兆2864億円で、11.5%減の1兆2763億円となった対米を逆転。
香港、マカオを含めた中国への輸出額は昨年3月に米国を上回ったが、中国本土に限れば戦後初。
戦前の1930年代に米国との関係が悪化して以来、最大の相手国が入れ替わった。
中国向け輸出は、中国の経済成長に伴い38カ月連続で増加したが、7月は昨年10月以来の高い伸び率となった。
大きく寄与したのは軽油などの鉱物性燃料で、輸出額は前年同月の2.2倍。
軽油は主にトラックなどディーゼルエンジンで走る産業用車両で使われる。
価格も上がっているが「日本製は高品質で、高くても需要が増えている」(同省)という。
中国からの輸入は、5.1%増の1兆3552億円と2カ月連続で増加。携帯電話などの通信機が54.7%増、石炭が2.3倍になった。
7月の総額をみると、日本の輸出額は8.1%増の7兆6321億円。
55カ月ぶりに前年割れとなった6月の傾向が続くが注目されたが、2カ月ぶりに増加に転じた。
輸入額は18.2%増の7兆5410億円。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は86.6%減の911億円で、5カ月連続で前年を下回った。
産経新聞 2008.8.21 12:46
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