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・帝王切開手術中の女性(当時29歳)が死亡し、業務上過失致死などの罪に問われた福島県立
大野病院産婦人科医、加藤克彦被告(40)=休職中=に対し、福島地裁が言い渡した20日の
無罪判決。鈴木信行裁判長は、最大の争点だった胎盤剥離を途中で中止すべきだったかに
ついて「中止して子宮摘出手術などに移行することが、当時の医学的水準とは認められず、
中止すべき義務はなかった」と手術時の判断に関する刑事責任を否定した。
判決は、癒着胎盤を認識した時点で剥離を中止して子宮摘出手術などに移行するのは可能だった
ことや、大量出血の予見可能性などは検察側主張を認めた。その一方で「剥離を継続した場合の
具体的危険性が証明されず、継続が注意義務に反することにはならない」と判断した。医師法
21条については「診療中の患者が、その病気によって死亡した場合は、届け出の要件を欠き、
今回は該当しない」と指摘した。
言い渡しを終えた鈴木裁判長が、最後に「これが裁判所の結論です」と述べると、加藤医師は
深々と頭を下げ、表情を崩さないまま法廷を後にした。
閉廷後、弁護団と福島市内で記者会見した加藤医師は冒頭「信頼して受診してもらったのに、
最悪の結果になり本当に申し訳ない」と女性や遺族に謝罪した。今後については「地域医療の
現場で患者さんにできることを精いっぱいやりたい。医師の仕事が好きだし、やっていきたい」と語った。
加藤医師は逮捕からこの日までを「とても長い2年6カ月。何もできない、何もしたくないもんもんと
した日々だった」と胸中を吐露。「きょうの日を迎えることができたのは支えてくれた方々のお陰です」
と感謝した。捜査当局には「僕みたいな立場の人を作らないでほしい」と述べた。
一方、女性の父親、渡辺好男さん(58)は福島県庁で会見し「父として残念。今後の医療界に不安を
感じざるをえない」と無念の表情で語った。そして「加藤医師には病院で何があったのか説明を
十分にしてほしい」と求めた。。(一部略)
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