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オートバックス、「派遣」に直接指示 労働局が是正指導
自動車用品大手「オートバックスセブン」(東京)が兵庫県尼崎市の店舗で、
カーオーディオなどを製造する複数のメーカー系販売会社側から送られた「ヘルパー」に対し、
雇用関係がないのに直接指示・命令して商品を販売させていたことがわかった。
コスト削減につなげていたとみられ、兵庫労働局は職業安定法(労働者供給事業の禁止)に基づき
オートバックスと各メーカー系販社を是正指導した。
ヘルパーへの直接指示・命令をめぐる是正指導は、昨年以降、家電量販業界で相次いでいる。
今回の是正指導で、家電以外の業種にもヘルパーに対する不当行為が広がっている実態が浮き彫りになった。
関係者によると、オートバックスは今年3月、各メーカーが人材派遣会社を通じて雇った複数のヘルパーを
尼崎市内の店舗に受け入れた。各ヘルパーは派遣会社との間で、客に対してそれぞれ特定のメーカーが製造する
カーオーディオやカーナビゲーションなどの説明をする契約を結んでいた。
しかし、オートバックスはヘルパーに自社の従業員と同じ制服を着るよう要求。
社名入りの名札をつけさせたうえで、各ヘルパーが本来受け持つべきメーカー以外の商品を客に売るよう指示していた疑いがあるという。
兵庫労働局が同月、同店などを立ち入り調査。
この店にヘルパーを監督する責任者を配置していなかった疑いがある各メーカー系販社とともに是正指導した。
朝日新聞の取材に対し、オートバックスセブン経営企画室の担当者は
「ヘルパーの存在は認識していたが、労働者供給事業に関する認識が徹底していなかった。
今後はメーカーと販売支援について十分な事前確認をしていきたい」と話している。(重政紀元)
朝日新聞 2008年8月20日15時0分
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