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★「もの言う株主」村上被告、19日に控訴審初公判 再び無罪主張の公算
ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われ、
1審東京地裁で実刑を言い渡された村上ファンド元代表、村上世彰被告(49)
の控訴審初公判が19日、東京高裁(門野博裁判長)で開かれる。村上被告は
無罪主張する方針。2審も出廷する予定で、「もの言う株主」と検察側の激しい
攻防が再び幕を開ける。
村上被告は、平成16年11月8日の会議で、ライブドア(LD)元社長、堀江
貴文被告(35)=上告中=らから同放送株の大量取得計画を伝えられ、その
公表前に約193万株を約99億5200万円で買い集めたとして、懲役2年、
罰金300万円、追徴金約11億4900万円の実刑判決を受けた。
村上被告は逮捕前の記者会見で、「聞いちゃったといえば聞いちゃった」と
インサイダー取引を認めていたが、公判では一転して否認している。
2審では、1審と同じく(1)16年11月8日段階のLDの株大量取得計画は、
証取法のインサイダー情報となるか(2)この情報が村上被告に伝達されて
いたか-などが主に争われる見通し。
株大量取得は、村上被告が堀江被告に勧めたものだった。1審で村上被告側は、
LDの株大量取得計画について「夢物語で実現可能性はなかった」と主張していた。
しかし、1審判決は、インサイダー情報について、「実現可能性の高い低いは
問題でない」と判断。「LDは株大量取得を意図して資金調達を進めていた」と
したうえで、村上被告には16年11月8日の会議で、この情報が伝えられたと
認定している。
さらに1審判決は「ファンドの利益を上げる戦略の一環として、自らLDを勧誘して
その気にさせた結果であり、『聞いちゃった』のではなく、『言わせた』といえる。
徹底した利益至上主義には慄然(りつぜん)とせざるを得ない」と指弾した。
1審判決後の村上被告は株取引からは手を引き、災害救援活動を行うNPO法人
などの支援に私財を投入し、ボランティア活動に取り組んでいるという。
>>>URLリンク(sankei.jp.msn.com)