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八月八日、グルジア軍がグルジアの一部である南オセチア自治州を攻撃した。
この情勢の意味を深く理解するためには、W・G・タープレイ著「オバマ―ポスト
モダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊、未邦訳)。この本が必読である。
二〇〇三年、ブッシュ米政権がイラク侵略戦争を開始する前後、あるいは、
ブッシュ政権の登場の当初から、ロスチャイルド陣営(三百人委員会)は、
この方針に反対して居る。ロスチャイルド陣営の考えは以下の通り。
(1)第三次世界大戦の開始は、二〇一二年とする。
(2)ブッシュが、ゴア(二〇〇〇年)、ケリー(二〇〇四年)を破って、
大統領に当選したことは、ロスチャイルドを大いに失望させた。
(3)対イラク戦争は、すべきでない。
(4)二〇一二年、ロシアとの第三次世界大戦。
(5)このアジェンダのために、ロシアをグルジア、ウクライナ、中央アジア、
その他いたるところで攻撃して、不安定化させ、動揺させるべきである。
(6)ロシアを十分に、弱体化させて、第三次世界大戦に入るべきである、と。
ロスチャイルドのこの見方を、ブレジンスキーは著書「セカンド・チャンス」
によって代弁した。ブレジンスキーは、二〇〇八年十一月の米国大統領
選挙を通じて、ロスチャイルドの政治路線を実行させることの出来る政権を
米国に作りたい。ヒラリー・クリントンには、その適格性がないと判定された。
そこで、オバマを民主党の候補者とする、と。これは彼らの作戦通りである。
そこで、六月上旬までには、ロンドン(三百人委員会)/ブレジンスキー/
オバマ陣営が、選挙結果を待つことなしに、ブッシュ/チェイニーを排除した、
「プリンシパル コミッティー」によって米国国家権力中枢を掌握させたと、
タープレイは言う。つまり、中東作戦をトーン・ダウンさせ、主要戦略方向を
ロシアへの攻撃に向ける、と。
八月八日に発生した、グルジア軍の南オセチア自治州に対する本格的攻撃。
これは、まさしく、絵に描いたような、ブレジンスキー戦略の発動である。
もちろん、ロシアは、その意味を十分に承知している。