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【北京１５日時事】北京五輪の試合会場で、中国と対戦する相手チームを応援するため、
地元住民らで構成された「文明応援隊」が注目を浴びている。
中国人観客が「加油（頑張れ）」と盛り上がると、「相手チームを応援してバランスを取るのが仕事」
（関係者）。
中国人観客の常識ないマナーが懸念される中、「官製」動員で国家イメージを死守しようと躍起だ。
１４日夜のバレーボール男子の日本対中国。「今回の五輪で日本へのこれだけ強いブーイングは初めて」
（日中関係筋）だが、日本がピンチに立たされると、黄色いＴシャツを着た中高年らの「文明応援隊」から
「ニッポン」コールが巻き起こった。
会場に近い地元住民が動員されており、五輪関係者は「日本だけでなく、中国と対戦するあらゆる国を
応援している」と指摘する。
観客席を見渡すと、ボランティアの服を着用した目の鋭い男たちの姿も目に付く。
「武装警察や公安が含まれている」（五輪関係者）という。
いかめしい制服姿では、せっかくの雰囲気も台無しになるとの判断だ。
一方、市内の安全を守るのは警察だけの仕事ではない。都市の自治組織「社区」の老人たちは同じポロシャツ
を着用、座り込んで雑談しながら不審者に目を光らせている。
「首都治安志願者（ボランティア）」で、約５０万人も動員されている。
朝陽区の光華里社区でボランティアを行う王桂蘭さん（６０）は「不審者や何か問題を見つけたら社区に
報告するのが仕事だ」と語った。（了）
時事通信 （2008/08/15-17:39）
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