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・オグシオを殺せ-。バドミントンの小椋久美子、潮田玲子組は中国ペアと準々決勝で対戦、0-2で惨敗した。
「シャーッ! シャーッ!」。中国選手がスマッシュを打つたびに、中国人大応援団から、
敵を威嚇する獣のような声が起こった。漢字を当てると「殺!殺!」。本来はスマッシュの時の
かけ声は「扣殺(コーシャー)!」がフェアな応援なのに、オグシオにむけて会場全体で
「殺せ!殺せ!」の大合唱をしていたのだ。
相手は確かに強かった。
オグシオは全く歯が立たず、途中からはまるでサンドバッグ状態に打ち込まれた。「試合で何が
起きたのか全くわからなかった」(潮田)と振り返るのも、1打ごとのスタンドからの殺気が
オグシオを蝕んだために違いない。
当初は「中国の応援は気にならなかった」といっていた潮田だが帰り際に内容を聞いて
「怖いです。怖いです」と何度も口にして震えていた。小椋は「最後は完全に飲まれて
しまいました」と話し「この4年間バドミントンをたくさんの人たちに見てもらいたくて一生懸命
やってきました。相手への対策もきちんとしてきたのに残念です」と五輪を終え、うつむいた。
「殺せ」の引き金は、この試合よりも前に行われた女子ダブルス準々決勝。末綱・前田組が
世界ランク1位で第1シードの中国組を下す金星を挙げた。その報復として、中国人応援団が
大挙してオグシオ2人に大ブーイングをしたのだ。
中国側も北京五輪にむけて応援に関して「横断幕や国旗を振り回すことを厳禁」とする
教則本を出したが、どこ吹く風。会場のあちこちで中国国旗が振られ、赤いシャツを着た
中国応援団があちこちに陣取っていた。そして、「殺せ! 殺せ!」である。とても五輪とは
思えない光景だ。(一部略)
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※前:1=2008/08/12(火) 16:11:04
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