08/08/13 01:17:09 gVjXrVGW0
鍋物の季節がやってきた。我が家の定番はキムチ鍋。
冷蔵庫にあったキムチは、寄生虫の卵が検出されたと
話題の某国製だったが、炒めたキムチを使うのがおいしさのコツというから、
卵があっても問題ないだろう。
子どものころ、野菜を洗っていて「虫がいる」と大騒ぎして
怒られたことを思い出した。行商に来る農家から買っていた野菜は、
虫食い跡は当たり前。菜っ葉類を洗うと、必ずといっていいほど、
元気な虫に遭遇したものだ。慣れてしまえば、「虫がつくほどおいしい」
と思えてきた。
寄生虫に感染するとアレルギー反応を抑制できるという学説を唱える
藤田紘一郎・東京医科歯科大名誉教授は、自らもサナダムシを体内に
共生させていたことで有名だ。花粉症が抑えられる上に、いくら食べても
太らないなどと聞くと、魅力的とすら思う。
とはいえ、さすがに自分から卵を飲む勇気はない。
「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」
と頭をかすめ、深夜に鍋を平らげた。感染よりも、
まず食べ過ぎに注意すべきかもしれない。
毎日新聞 2005年11月19日 猪飼順