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雪印グループ:株価は大幅下落 不祥事のツケは株主に〔毎日新聞〕
牛肉偽装事件で信用を失墜した雪印食品は会社解散に追い込まれたが、00年夏の食中毒事件に続く不祥事は雪印グループとしての「企業価値」に致命的なダメージを与え、
グループ上場3社の株価は大幅に下落している。雪印乳業の再建の行方も不透明で、株価回復の見通しは立っておらず、不祥事のツケは株主が負わされる形だ。
グループの上場企業は、雪印乳業、雪印食品、雪印種苗の3社。雪印乳業は、00年夏の食中毒事件発覚前の同年3月末に435円だった株価が、22日の終値は125円。
3割以下になった。また、雪印食品も00年3月末の240円から、牛肉偽装事件発覚後の今年2月6日には一時23円まで売られ、21日の終値はたった36円。
22日は売買が停止された。610円だった雪印種苗の株価も、22日は298円で引けた。
企業価値を示す指標とされる株式の時価総額(発行済み株式数に株価をかけたもの)は、不祥事前の00年3月末の3社合計で約1660億円。
これに対し22日現在(雪印食品は21日の株価を使用)では約492億円しかなく、70%も減っている。この間に東証株価指数(TOPIX)が42%下落していることを差し引いても、不祥事によるグループの弱体化は明らかだ。
雪印食品株は上場廃止が決まり、売買が再開されると、株価は限りなくゼロに近づいていく見通しだ。
かつての優良銘柄「スノーブランド」再生のためには、グループの中核・雪印乳業の経営再建策が消費者や株主の信認を得なければならないが、市場が許す残り時間はあまりない。 【小林理】
[毎日新聞2月23日]