08/08/11 17:41:07 0
・7月に毎日新聞が低俗記事についての検証紙面を掲載したがその直前に私は同社の上層部の
人と話す機会があった。このとき私は、次のように話した。
―マスメディアとネットの対立は、団塊の世代をはじめとする中高年と、30代のロストジェネレーション
世代を中心とした若者層の世代間対立という背景事情を持っている。2005年には郵政解散でこの
対立が顕在化し、小泉元首相批判を繰り返したマスメディアに対しネット世論は小泉指示に回った。
小泉圧勝という結果は「マスメディアよりもネット世論の方が正しかった」という勝利体験をネット
世界にもたらしたが、しかしその後はこうした対立が鮮明になるような状況は生まれてきていなかった。
―くすぶり続ける対立状況の中で、毎日という団塊世代を象徴するようなマスメディアが、あり得ない
ような事件を引き起こした。毎日の低俗記事問題は、まさにその戦争のトリガーとなったのだ。
―ブログにせよ2ちゃんねるにせよ、ネットの言論空間で最も重要視されるのは、可視性と論理性
である。つまりものごとのプロセスをきちんと開示すること、そしてその上できちんと無理なく
ロジックを積み上げていくような議論が求められている。多くの人が苛立っているのは、公式
コメントの向こう側で毎日社員たちがいったい何を考えているのか、ネットとどうつきあおうとして
いるのかというその姿勢がまったくオープンにされていないことだ。
そのようなことを述べた私に対して、「ネットの世界でわれわれの考えをオープンにするというのは、
どのようなことをするということなのか」と聞かれた。私は「方法はいくつもあるだろうが、とにかく
肉声で、本音ベースできちんと一連の騒動を語ってほしい」と答えた。だが残念ながら、
現段階でそのような表明は、毎日の側からは公式には行われていない。
しかし実は私はこの時期、毎日新聞社から内容についての了解を得た上で他媒体に掲載する
という約束のもとに、同紙デジタルメディア局幹部に長時間のインタビューを行っている。
(>>2-10につづく)
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