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7月20日に毎日新聞が低俗記事についての検証紙面を掲載したが、その直前に
私は同社の上層部の人と話す機会があった。このとき私は、次のように話した。
―マスメディアとインターネットの対立は、団塊の世代をはじめとする中高年と、
30代のロストジェネレーション世代を中心とした若者層の世代間対立という背景
事情を持っている。この対立はブログ論壇がネットの空間の中に現れてきた2004年
ごろからくすぶりはじめて、2005年には郵政解散でこの対立が顕在化し、小泉
元首相批判を繰り返したマスメディアに対しネット世論は小泉指示に回った。小泉圧勝
という結果は「マスメディアよりもネット世論の方が正しかった」という初めての勝利
体験をネットの世界にもたらしたが、しかしその後はこうした対立が鮮明になるような
状況は生まれてきていなかった。これがある種の焦燥感となって「ブログの世論は
リアルに何の影響も与えていないじゃないか」という悲観論の台頭を許す結果となり、
「ブログ限界論」という言葉で語られるようになり、〇七年末にブログ圏で大激論を
巻き起こすことになった。
―毎日新聞は団塊の世代が役員や編集幹部を務めており、団塊の世代やそれ
よりも上の世代のために作られたマスメディアである。それは若い世代に説得力の
ある言論空間をまったく生み出していない。インターネットに対して根拠のない批判を
繰り返しているのも、若い世代に対する年配の世代のある種の危機感の表れでしかない。
―こうしたくすぶり続ける対立状況の中で、毎日という団塊世代を象徴するような
マスメディアが、あり得ないような事件を引き起こした。これは単なる局所的な紛争
ではなく、ネットとマスメディア、そして世代と世代の対立の戦争である。毎日の低俗
記事問題は、まさにその戦争のトリガーとなったのだ。
(続きは>>2-20)
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