08/08/07 10:27:17 0
(>>1のつづき)
--“祭られやすい企業”というのはあるか?
無名より有名な方が企業も人も叩かれやすい。特に他者に厳しい姿勢を示す企業・人は、
それがそのまま跳ね返ってくる。不祥事企業を問い詰めるマスコミはその典型。
毎日新聞は、連載「ネット君臨」で2ちゃんねるの書き込みや炎上を取り上げては「ネットの負の
側面」として批判記事を書いてきたため、発火点は格段に低くなっていた。
--おわびと内部調査記事については?
新聞社が1面で謝罪して、特集2ページを割いて検証記事を載せたこと自体は画期的で、
反省の表れだと思う。ただ残念なのは、「チェックが杜撰だった」ということが分かるだけで、
コトが起きた経緯は不明なままだし、説得力のある改善策もない。そして識者の口を借りる
ような形で、「匿名ネット社会の暗部がただごとではない」と批判している。これでは「頭を下げる
フリして舌を出している」と受け取られてしまう。
おわびと処分を発表した時も「違法行為には法的措置を取る」とやって反発を買ったが、
1カ月たってまた同じコトをやっている。これでは静まるわけがない。
--ネットユーザー側の“戦い方”に変化が見られる。
一つはまとめサイトの活用が挙げられる。後から事件を知った人でもすぐに時系列でコトの
いきさつを把握して、“怒りの輪”が簡単に広がっていく。また、削除しても“魚拓”に取られ、
対応の不手際は記録されて履歴として残る。そんなまとめサイトにブログなどからリンクが
集中すると、企業名で検索した時にSEO効果でまとめサイトが上位表示される。話題が下火に
なっても、検索結果上はなかなか風化しないことになる。
もう一つは、企業の弱点を突く行動と言うか、やられたら嫌なことがネットの集合知で明確になり、
行動が一定の影響を与えるようになったこと。“成果”を上げるのが難しい不買運動ではなく、広告主
への抗議・問い合わせに向かったのが、企業としては痛かった。 この点は、倖田來未さんの「羊水」
発言事件と似ているように思う。あの時もCD不買ではなく、CM出演企業に抗議がいったことが
致命傷になった。女性を敵に回したことも共通している。 (>>3-15につづく)