08/08/05 22:59:03 0
(>>6の続き)
こうした対応だけを見ると、毎日社内は「反ネット」に凝り固まり、ネット憎悪の
気持ちだけがふくれあがっているようにも見える。しかし現実の毎日社内はそれほどの
一枚岩ではない。そもそもこの会社の特徴は、ガバナンス(内部統率)という言葉が
存在しないほどに無政府的なことであって、まともな社論もなければまともな組織もな
い。ガバナンスがないから、異様なぐらいに天皇制を攻撃する変な記者がいたり、今回
の事件でもオーストラリア人記者が上司の目のないところで低俗記事をまき散らしてい
た。要するに社員の大半は上司の命令など無視して、自分のしたいことを好き勝手にや
っているだけなのだ。
しかしそうしたガバナンスの欠如は、悪いところであるのと同時に、良いところでも
ある。毎日が調査報道に強く、新聞協会賞を数多く受賞しているのは、そうやって好き
勝手な記者たちが自分のやりたいことをやり続けている結実でもあるからだ。実際、私
にとっても毎日新聞という会社は自由で居心地の良いところだった。
■ガバナンスの不在
そういう会社が一枚岩であるわけがない。だがーーそこがまたこの会社のきわめて中
途半端なところなのだがーー今回のような事件が起きると、急に「ガバナンスをきちん
と確立しないと」という機運が高まり、外部に対して情報を絞り、一元化しようとする。
本当は無政府状態なのに、必死に一枚岩に見せようとして、結果的に「毎日はネット
憎悪で凝り固まっている」というイメージを固めてしまう結果となっている。馬鹿とし
か言いようがない。
(続く)