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センター試験で「過去問」解禁 10年度試験から適用
大学入試センターは5日、過去にセンター試験や他の大学入試で出題された
素材文の使用を、10年度の問題から認めると発表した。「過去問題の使用」は
前身の共通1次試験が79年に始まってから認めておらず、約30年ぶりの
方針転換となる。
センター試験の問題をめぐっては、使用に適した素材に限りがあることや、
大学入試問題が毎年、膨大に作成されることから重複を避けることが年を
追うに連れて、困難になっていた。06年5月には有識者会議が「必要であれば、
過去と同一の問題を出題したり、素材文を利用したりすることは認められるという
意見が多かった」とまとめを公表し、センター側も「適切なものであれば、
素材文として使用することもあり得る」との結論に至った。
想定しているのは主に国語や外国語の問題文だが、場合によっては歴史などの
科目でも過去に出題した素材文を用いる可能性があるという。
センターはまた、受験者数を事前にある程度把握するため、12年度の試験から
受験教科の事前登録制度を始めることを決めた。実際に受験する科目はこれまで通り、
試験当日に自由に選択できるという。
一方、文部科学省は同日、同じく12年度の試験から地理歴史・公民や理科の
科目選択を弾力化する、と発表した。現行は地理歴史と公民から1科目ずつだが、
片方の教科から最大2科目を選択できるようにし、理科についても自由に
2科目を選べるようにする。また、公民の中に「倫理、政治・経済」の科目を
新設する。受験生や大学側から、より柔軟な科目選択を認めて欲しい、
と要望が出されていた。(中井大助)
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