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◆外国人犯罪者はすべて通報せよ～VA州、移民に厳しい法律を施行
バージニア州で７月から、州内で刑務所・拘置所に収容された外国人犯罪者は
全員、滞在資格が合法、非合法にかかわらず警察が連邦機関に報告されるという
法律の施行が始まった。１年前に同州プリンス・ウィリアム郡が不法移民の取り
締まりを強化して以来、同州は外国人にとってますます住みにくい場所になっている。
ワシントン・ポストによると、プリンス・ウィリアム郡を含む全米60地区は、罪を犯した
外国人を移民税関捜査局（ICE）に通報するという国土安全保障省の制度に個別に
協力してきた。しかし、バージニアでは新法施行により、州内全域の警察・刑務所が
ICEに対し同様の報告義務を負うことになる。
ただ、同じバージニアでも、不法移民の犯罪者摘発に熱心なプリンス・ウィリアム郡
とそのほかの郡の間では当局に「温度差」がある。同郡の警察が、ICEが通報制度
「287(g)」のために警察官16人を増員し、2008年度は予算約150万ドルが計上されて
いるのに対し、アレクサンドリア、アーリントンなどほかの郡は、移民問題には積極関与
せず、連邦機関に任せる姿勢を保っている。
ICEがバージニア州犯罪委員会に提出した統計によれば、2007年度、同州の地方
警察は１万2073人を不法移民として通報し、その結果694人が強制送還となっている。
ICEは今年、各地域との犯罪者報告制度に4200万ドルの予算を組んだ。しかしICEの
担当者によると、強制送還すべき不法滞在者をすべて国外に出すにはこの予算では
まだまだ足りないという。
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