08/08/02 20:20:12 0
夏バテ気味の子にウナギのかば焼きでも食べさせようとスーパーに行き、
あまりの値段の高さに驚くお母さんの姿が目に浮かぶ。産地偽装で、国産かば焼きの値段が高騰している。
日本の消費者は食品の国産志向が強い。だが、言われているほど中国、台湾産ウナギの品質は劣るのだろうか。
8月5日は土用の(丑うし)の日でウナギがよく売れるだろうが、冷静に比較してみてほしい。
7月18日、台湾産ウナギのPR会見が東京都内であり、郭瓊英(かくけいえい)・台湾鰻魚(まんぎょ)
発展基金会長は「これからは台湾ブランドとして売っていきます」と自信をみせた。
同席した涌井恭行・全国鰻蒲焼(うなぎかばやき)商組合連合会理事長も
「消費者は違うと思っているかもしれないが品質に差はない」と述べた。
会場の水槽には台湾産ウナギが泳いでいたが、国産ウナギと見分けがつくだろうか--。
海外のウナギ養殖に詳しい舞田(まいた)正志・東京海洋大学大学院教授(水族生理薬理学)はきっぱりと言う。
「私でも分からない」
では、何がどう違うのか--。日本のウナギはハウス養殖されている。
ボイラーで温めた水温の高い人工池に体長6センチ前後の天然ウナギの稚魚を入れ、
約半年~1年育てた後出荷される。えさはアジやイワシなどの魚粉が主体だ。
一方、中国、台湾のウナギは大半が露地の池で育てられる。
加温しないため、育つ期間は約1~2年と日本より長く、えさはスケソウダラなどの魚粉だ。
土地代などが安いため、飼育密度は日本のハウス養殖の10分の1~20分の1とゆったりと育てられる。
意外なことに稚魚は日本、中国、台湾もフィリピン東方の北太平洋生まれで、
遺伝子のDNAはいずれも同じだ。
「あえて違いを言えばウナギの成長の速さと生産者の養殖知識のレベルくらいでは」(舞田さん)
だが、価格差は大きい。
中国、台湾産の生きたウナギの輸入価格は1キロ当たり(4匹)約2000円なのに、
国産は約2400~2500円と2割程度高い。末端のかば焼きだと、国産は1キロ約5000円なのに対し、
中国・台湾産は約2000円と2倍以上の開きがある。
ソース(>>2以下に続きます) URLリンク(mainichi.jp)