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富士山のふもと、富士吉田市で、市の名前を「富士山市」に改めようという動きが
出てきた。市商工会議所が堀内茂市長に提言をした。「現実的でない」という慎重な
意見もあるが、実現の可能性を探ってみた。
■実現の可能性は
「知名度向上のため、市の名を『富士山市』に変更することを提言します」
１日、同市役所の市長室で、市商工会議所の堀内光一郎会頭らが、堀内茂市長に
提言書を手渡した。堀内市長は「『富士山市』の方がインパクトがある」としたうえで、
「歴史的な経過も大事にしていかなければならない」と慎重な姿勢を見せた。
商議所によると、意見は１年ほど前、メンバーから持ち上がった。理由は「富士吉田と
いう名前はマイナーで、場所を知らない人も多い」。商議所幹部の一人は「全国、世界に
宣伝していくには、『富士山市』というストレートな名前しかない」と強調する。
市役所では０１年４月、商工観光課が富士山課に名称を変更している。同課の担当者は
「富士吉田だけで名乗れば、近隣自治体の反感を買う。富士北ろくの市町村が合併した時に
変更するのが一番現実的ではないか」と提案する。
観光面で「埋没気味」の市にとって富士山をいかした観光振興は売りでもある。
市役所内には「富士山は静岡というイメージも強い。そういった現状を打破するきっかけに
なる」と期待する声もある。
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