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残忍な事件を未然に防ごうと立ち上がったある男性の話です。
先月起きた秋葉原の通り魔殺人事件以降、インターネット上での殺人予告や爆破予告が相次いでいます。
警察も取り締まりを強化していますが、そんな中、悪質な犯行予告を見つけ出すサイトが立ち上がりました。
有名タレントへの脅迫事件の解決にも一役買っています。
先週土曜日（７月２６日）。東京・杉並区のマンションの一室。
男性の携帯電話に次々と物騒な「犯行予告」のメールが届く。
矢野哲さん（２６）。現在、あるインターネットサイトを運営している。その名は「予告ｉｎ」。
インターネット上にあふれる殺人予告や爆破予告などの情報を集め、警察に通報するサイトだ。
<予告ｉｎの管理人・矢野哲さん>
「一般の方がインターネット上で犯行予告をみつけた時に、このサイトに投稿すると、ここにどんどんたまっていく。」
インターネット上の殺人予告などの書き込みを見つけた第三者が、予告ｉｎにその情報をメールで知らせ、
矢野さんが警察に通報する。
１日７０件ほどの情報が寄せられ、そのうち５件ほどを通報するという。
そもそも矢野さんがサイトを始めたきっかけは、先月に起きたあの事件だ。
わずか数分間に１７人が殺傷された東京・秋葉原の通り魔事件。
この事件で逮捕された加藤智大容疑者（２５）は犯行前、インターネット上に犯行予告を書き込んでいた。
<書き込みを通報した矢野哲さん>
「（書き込み内容）理由を書いていたり、項目に分けて実際に事細かに今までの過去の内容を書いている。
これは悪質だと判断して大阪府警に連絡しました」
通報の後、矢野さんは書き込みの主にネットを通じて自分の携帯電話の番号を知らせ、警察への出頭を促した。
ボランティア活動だが、
仲間６人と運営するウェブ制作会社の収入が十分にあるため、生活に困ることはないそうだ。
逮捕者が出ても未だいっこうに減らない犯行予告。
「ネット社会」での密室の攻防は続く…
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